ＰＣ使う読解力 日本は４位

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世界の子どもを対象に、パソコンを使った読解力をはかる初めての国際調査の結果がまとまり、日本は１９の国や地域の中で４位に入りました。

この調査は、ＯＥＣＤ＝経済協力開発機構がＩＴ化が進むなか、パソコンを使った読解力を調べようと、おととし初めて行ったもので、日本をはじめ１９の国と地域の１５歳の子ども３万６０００人が参加しました。調査は実際にパソコンを使ってブログと呼ばれる日記を読んだり、リンク先に接続したりして問題を解くもので、パソコンの知識と文章や図表を読み解く力をはかります。２８日発表された調査結果によりますと、トップは韓国で、次いでニュージーランドが入り、日本は４位でした。日本の子どもは３年ごとに行われているＯＥＣＤの学力調査で低下傾向が続いていましたが、前回の調査で歯止めがかかり、パソコンを使った学力調査でも上位に入りました。一方、調査では授業でどれくらいパソコンを使っているのかも調べていて、その結果、日本は最も低く世界各国と比べて学校での活用が進んでいないことがわかりました。これについて文部科学省は「パソコンを使った新しい時代に応じた調査でも日本の子どもに読解力が定着していることが裏付けられた。今後、パソコンを活用した教育を国として支援していきたい」としています。教育とメディアに詳しい千葉大学教育学部の藤川大祐教授は、今回の調査の背景について「インターネットの普及でデジタル画面上の読解力が非常に重要になってきている」と話しています。そのうえで「日本はこれまでパソコンなどの情報機器を教育現場から遠ざけてきたが、このままでは日本が取り残されるおそれがある。授業で活用できるところは積極的に使うことが必要だ」と話しています。