ＷＨＯ 新型インフル終息宣言

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去年から世界的に感染が広がった新型インフルエンザについて、ＷＨＯ＝世界保健機関は、真冬の季節に入っている南半球でも大規模な流行は収まったとして、世界的な大流行は終息したと宣言しました。


ＷＨＯは１０日、新型インフルエンザの感染がほとんどの国や地域で沈静化しているなかで、各国の専門家による委員会を開き、今後の対応について検討しました。その結果、冬に入って流行のシーズンを迎えている南半球でも、新型インフルエンザに感染した人の数が減って大規模な流行が起きていないため、ＷＨＯは去年６月以降続いていた、世界的な大流行を意味する「パンデミック」の終息を宣言しました。ただ、記者会見したマーガレット・チャン事務局長は「新型インフルエンザのウイルスがなくなったわけではなく、今後も通常の季節性インフルエンザのウイルスとして、数年は存在する可能性がある」と述べて、引き続き警戒を呼びかけました。厚生労働省とＷＨＯによりますと、新型インフルエンザで、日本では２０２人が死亡したほか、世界全体では、２１４の国と地域で、少なくとも１万８４４９人が死亡したと報告されています。