無料 ワクチン接種

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震災による避難生活を続ける高齢者などが肺炎にかかるのを防ごうと、宮城県気仙沼市は、７０歳以上を対象に無料でワクチンの接種を始めました。

被災地では長引く避難生活で、特に高齢者の体力が落ちて感染症にかかりやすくなることが懸念されています。このため気仙沼市は、７０歳以上を対象に無料でワクチンの接種を始めたもので、高齢者が感染すると重い肺炎になるおそれがある「肺炎球菌」のワクチンを４５００本用意しました。１７日は、避難所の気仙沼市民会館で医師と看護師が７０人余りの健康状態を確認したうえで順番に接種していました。９０歳の男性は「津波で家を流され、せめて体だけでも元気でいたいと思って接種を受けました。これで少し安心できます」と話していました。被災地の医療支援として予防接種を担当した千葉大学の市村康典医師は「被災したあとの疲れで抵抗力が弱まっている高齢者にとって肺炎は怖い病気です。しっかり予防してもらいたい」と話していました。